ちょっとびっくりな話題が飛び込んできましたので、今こうして書いています。
米国時間の4月4日に、コムスコープ社(CommScope)はアリス社(ARRIS)の買収を完了したと正式発表がありました。
ツイッターで米国から買収完了の話題が、日本時間の5日に少しずつ流れてきて、コムスコープ社がアリス社・ラッカス社を傘下に収めたことを知りました。
改めて調べてみますと、本件は昨年11月コムスコープ社・アリス社は合意していたようで、その額は約74億ドルを言いますから、いまの1ドル111円換算で約8200億円といったところです。8200億円は大きな規模ではありますが、最近はブロードコム買収の2兆円とかがありましたから、金額的としてはそこまで驚くほどの印象は正直持ちませんでした。
このニュースを見た時に、初めは逆に理解していました。
つまり「アリス社がコムスコープ社を買収した」と勘違いしていました。(あくまでも個人の印象です!)
というのも、アリス社は、無線LANソリューションで有名なラッカス社(Ruckus)やモトローラ社(Motorola)のCMTS部門など精力的に傘下に収めていましたので…
アリス社は、本社は米国アトランタ郊外にありますが、日本国内においてもDOCSISのCMTSベンダーとして世界的に非常に有名です。
一方のコムスコープ社は会社の名前は知っていましたが、ご縁がなくて、正直ケーブル・コネクタのイメージでした。私が業界に入った頃は、当時インターネットがまだ普及していないので、米国から届く業界紙の広告にコムスコープ社名前があったのを覚えています。
この発表によって、具体的にどのような影響があるのか分かりませんが、4月8日から米国ラスベガスで、毎年恒例の世界最大の放送機器展覧会「2019 NAB Show(NAB 2019)」が開催されるようです。例年アリス社は出展していて、今年もブースを出すようです。
今回のプレス発表も、このタイミングに合わせたのかもしれません。
それでは、また。